HOME > 光老化って何?

光老化って何?

 光老化という言葉を聞いたことはあるでしょうか。紫外線がシミやソバカス、そしてしわなどの大きな原因になっていることはご存知ですよね。紫外線を浴びることで問題になることのひとつは、お肌の老化です。肌が老化すれば、もちろんシミのできやすくなりますし、例えば、お年寄りは顔などに大きなシミができている人でも、普段洋服を着ていて紫外線を浴びないおなかや足などは白くきれいなまま、ということは珍しいことではありませんよね。高地に住む人たち、例えばチベットなどの標高の高い場所に住み民族と、平地に住む民族を比較すると、見た目年齢に大きく差が出てしまいます。夏のレジャーで、山や高原などに出かけるとき、涼しいから大丈夫だろうと日焼け止めを怠る人がいます。ですが、紫外線の量と気温は関係ありません。むしろ高地の方がしっかりと紫外線対策をするべきなのです。
 老化の原因はもちろん紫外線だけではなく、加齢そのものが原因ともなりますが、多くの紫外線を浴びることで加齢による老化以上の、皮膚への老化現象が現れてしまうこと、それが光老化です。つまり、一般的な老化は、加齢による老化+光老化なわけですが、光老化を防げれば紫外線対策をしていない人よりも若々しくいられる、はずなのです。光老化で特徴的なのは、紫外線に対する防御反応から起こる老化です。紫外線から体を守るために皮膚が厚くなり、黒ずんでくるのです。光老化対策は、小さい頃に浴びてしまった紫外線の量も関係してくるので、大人になってからの対策では遅いことも多いのです。学生時代に屋外スポーツで汗を流していた人と、文科系で屋内に引きこもっていた人では、30歳、40歳ごろになって見た目年齢に大きな差が出てくるのです。
 肌に悪影響がある紫外線はUV-AとUV-Bの二種類あり、UV-Aは通常の日焼けを起こすもので、UV-Bは肌が赤くなる日焼けを起こすものです。どちらがより悪い紫外線かというと、もちろんどちらも光老化を起こす大敵です。UV-Aは、日陰や曇り空、家の中にいる場合にも肌に到達する波長の長さが問題です。つまりは太陽が出ている長時間、肌をじわじわ痛めつけることになります。UV-Bは、日焼けの原因ですからメラニンを生成させる作用があります。また、肌が赤くなるだけでなく、皮がむけてしまったり、水泡ができてしまうこともあります。UV-Bは一時的に影響力が強いものの、避けやすい紫外線でもあります。どちらかといえば厄介なのは、家の中にいても浴びてしまう、UV-Aのほうでしょう。UV-Aは自分でも気付かないうち、長時間浴び続けることが多いため、長い時間をかけてお肌にダメージを与えてしまうのです。とはいえ、どんな生活をしていても100パーセント、光老化を防ぐことはできません。せめて、これから浴びる紫外線の量を減らすことで、今後の対策としましょう。