美白成分あれこれ
薬用の美白化粧品は、メラニン色素を作らせない、浴びてしまった紫外線をなかったことにする、そんな商品です。こうした美白に聞く成分にも様々なものがありますので、参考までにその成分をいくつか紹介しますね。
レチノイン酸は、いわゆるビタミンA誘導体のことです。肌のターンオーバーを促し、角質とともにメラニンを排出させるためのもの。
ビタミンC誘導体は、ビタミンCの強力な抗酸化作用を、肌に浸透させるためのものです。アスコルビルエチル 、リン酸ビタミンC、リン酸-Lアスコルビン酸Na、リン酸-L-アスコルビン酸Mg、アスコルビン酸グルコシド 、アスコルビン酸-2リン酸-6パルミチン酸などがあります。
ビタミンCは、メラニンの生成を還元したり、抑制してくれる抗酸化作用を持つ成分です。安価で、多くの商品に配合されていますが、単純に肌に塗るだけでは大きな効果はありません。ビタミンCはお肌に塗るだけでなく、体の中にも積極的に取り入れましょう。
ハイドロキノンは強力な美白作用があり、濃度が高いほど効果を発揮します。マイケルジャクソンが美白に使っていたのも、このハイドロキノンだそうですよ。黒色のメラニンを作る酵素のことをチロシナーゼというのですが、ハイドロキノンはこのチロシナーゼの働きを抑制する作用があります。チロシナーゼが働くなることで、メラニンの生成を抑えているというわけです。ただ、強力な分副作用もあり、濃度が高すぎると白斑ができたり、白抜きや褐色変性が起こったり、かぶれなどのアレルギー症状がでることもあります。
アルブチンも、チロシナーゼに直接作用して、メラニンの合成を阻害する成分です。ハイドロキノンに比べて安全性が高く、制限もありません。
美白成分の入った化粧品は、朝よりも夜に使うのがおススメ。中には日中使用できないものもありますので、使用上の注意はきちんと目を通しましょう。また、夜眠るときにUV効果のある乳液などの化粧品を塗らないこと。夜眠っている間は、もちろん日焼けはしません。色々と美白に効く成分はありますが、美白作りは予防も大切です。必要以上に紫外線を浴びないように心がけ、メラニン生成そのものを減らすことが結局は美白への近道になります。不必要なUVケアは、肌の元気を失わせることにもなりかねません。